神戸市教育委員会が学校管理職(校長・教頭)の筆記試験を廃止するそうです。
このような動きは全国でも例をみないようです。
教頭や校長先生といった学校管理職の方はどうやってなるのか気になった方もいるのではないでしょうか。
公立学校では、彼らは試験を受けて教頭・校長先生になっています。
ここでは簡単に学校管理職、ニュースでも焦点が当てられた、教頭先生になるための試験について紹介します。
受験資格
県によって異なりますが、おおよその県では教員経験10年以上であることが条件です。
中には主幹教諭(教員たちのリーダー的存在と思ってください)などを数年経験していることが条件のところもあります。
主幹教諭の名称は学校によって異なるかもしれません。
私の母校では「首席(主席?)教諭」なんて呼ばれていることを、教育実習をしていたときに知りました。
また、年齢も40歳以上など、制限している県もあります。
神戸市も40歳以上としていたところを、廃止するため、ニュースでも触れているように30歳台の教頭先生が出てくる可能性があるのですね。
教職試験内容
よくある試験内容はこちらです
- 教育法規試験
教育法規という主に学校教育に関わる法律関連について問われます。 - 小論文試験
学校教育に関する課題について、小論文を記述します。 - 面接
私は教員採用試験を受験した経験があります。教職教養という教育心理学や学習指導要領、教育法規などを勉強しました。
この教育法規に特化した試験が学校管理職の試験で出題されることになります。
神戸市ではこの筆記試験がなくなるため、受験のハードルを下がったといえます。
日程
神戸市は11月頃に筆記と面接試験をしているようです。
県によっては、筆記試験は夏、面接試験は秋とするところもあるようです。
ニュースを受けて
ニュースに対するコメントをみると、およそ、以下の3点に集約されます。
- 筆記試験がないことで、なりたいよという人が増えるわけではない。
- 教頭になろうとしている人物の考察をキチンとおこなうべき。
- 試験制度よりも管理職の魅力を増やすべき
学校現場に限らず、一般企業でも、管理職を志願する方はそう多くないのではないでしょうか。
私も学校現場にもいましたが、教頭先生は見るからに激務な様子でした。
まわりの教員も皆、口をそろえて「教頭にはなりたくない」と言っていました。
筆記試験を廃止したからといって受験応募者が増えるわけではないしょうね。
ただ、試みとしては面白いと思います。
あとはマネジメント能力を育むことができる環境かどうかも重要と考えます。
このマネジメント能力の形成は簡単ではありませんが、個人的には教員という職業柄、そう難しくないと思うのです。
普段から担任として、教科担当として、生徒たちを指導しているわけですから、それを大人である教員相手に応用すればいいと思います。
生徒たちだけでなく、教員相手にも気遣える存在になってほしいですね。
まとめ
以上、ニュースを絡めて学校管理職になるための試験制度を紹介しました。
教頭先生は現場の最前線で頑張っている教員の皆さんを束ねる存在です。
そのような、リーダーとしてふさわしいマネジメント能力を備えた方が増えること、管理職の魅力を伝えることができる環境作りが進むことを願っています。