塾講師になるには~必要な資格や学歴、応募方法から試験内容まで解説

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塾講師をアルバイトの候補として考えている方

塾講師のアルバイトは大学生とっては定番ですし、社会人の間でも人気があります。
興味あるけど、

  • 何か資格を持っていないといけないのかな?
  • どうやって応募するの?
  • 面接や筆記試験って難しいの?

と気になることが多いのではないでしょうか。

私は大学で4年間、そして卒業後も別の塾で講師として働いていました。
塾講師歴10年の私が自分の経験も踏まえながら、塾講師になるための流れを説明します。

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応募する前に

塾講師になるために必要な資格

そもそも塾講師になるために必要な資格はあるのでしょうか?
答はNoです。

教員免許・教職課程は必要なし

選考の際に優遇されることはありますが、必須ではありません

確かに、将来、教員を目指している大学生は多いですが、塾講師の仕事(主に授業スキルや進路指導など)が、教員になっても、そのまま活かすことができるからです。

もちろん、一般企業に就職する大学生も多いので、そこは気にしなくていいですよ。

私の感覚では教員志望:教員志望でない=4:6です。

逆に教員や講師としての経験がある方は、塾講師の仕事でも活かすことができるため、優遇されることがあります。
指導経験があるということは即戦力になりますからね。

ちなみに私は中高の国語の教員免許を持っています。
英語や数学も教えていますが。笑

あればプラスになる資格

教えたい教科によって異なりますが、

  • 英検
  • TOEIC
  • 数検
  • 漢検

これらは、あればプラス評価になるでしょう。
その検定に合格している=知識を持っている証拠ですからね。

塾にもよりますが、

各種検定は2級以上

TOEICは中学生・高校生に教えるならば 600~ 730点

のレベルがあるといいのではないでしょうか。

ちなみに私は漢検準1級を持っています。使う場面がありません。笑

 

学歴はケースバイケース

必ずしも高学歴である必要はありませんが、学力は求められます
求める学力は塾によります。

応募する塾が、どの受験をメインとしているか
を確認しておけば、ある程度の目安がみえてきます。

(A)大学受験がメインの塾

学歴の目安は私立なら関関同立・MARCH以上が求められますが、国公立はあまり厳密に求められないイメージです。(国公立で偏差値が低いところがあまりないからかもしれません。)

ただし、「東大生・京大生が教える塾」や「医学部受験専門の塾」もあるので注意しましょう。
医学部受験専門の塾には医学部生しか応募できないと思いますので。

(B)高校受験がメインの塾

講師には大卒の方が多いと思いますが、短大や専門学校卒の方もいます。

ちなみに、直接、面接等で聞かれないかもしれませんが、
私は講師の

  • 卒業した高校(公立か私立か)
  • 私立受験したか?(受験したなら専願か併願か)

という経歴は高校受験の指導をする上でカギになると考えています。
私立高校でなく公立高校出身の講師の方が公立高校の受験指導に説得力が増しますから。
とはいえ私立高校出身の講師がいけないというわけではないので誤解なきように。

(C)中学受験がメインの塾

学歴というよりも中学受験をしたことが必須の塾が多いと思います。
「つるかめ算」をはじめとする特殊な計算ができる人はそう多くないですからね。

私は国立の小学校受験なら経験あります。笑
残念ながら中学受験はしていないので、中学受験の指導はできません。
主に高校受験、たまに大学受験を担当しています。

以上紹介したことは、あくまでも目安なので、応募する塾がどの受験をメインにしているかをチェックしておいた方がいいでしょう。
それに応じて求められる学歴がみえてきます。

学力は必要

選考の際に筆記試験があるため、学力は必要です。

(A)大学受験がメインの塾

大学受験レベルの問題が解ける&解説できるレベルを求められます。
自分の得意な教科・科目が1つあればいいと思います。

(B)高校受験がメインの塾

高校受験の問題が解ける&解説できるレベルを求められます。
高度な指導を求められる塾ならば、自分の得意な教科1つあればいいところもありますが、

生徒のレベルが幅広い塾ならば、英語と数学は、この2つの教科はできるようにしておいた方がいいです。採用試験で出題されることが多いためです。

(C)中学受験がメインの塾

中学受験の問題が解ける&解説できるレベルを求められます。

人間性も見られる

学歴・学力と同じくらい重要な要素として

人間性(性格・清潔感など)があります。

ここでは最低限必要なことを挙げていきます。

明るく、はきはきと話す

 あまりにも暗かったり、滑舌が悪いと、生徒うけはよくないです。高いコミュニケーション能力がなくても構いませんが、生徒と接するときは明るく、はきはきと話すことを意識しましょう。

優しさ(≠甘い)・厳しさ・共感性がある

  • 解けなかった問題が解けたり、成績が伸びたら、一緒に喜ぶ。
  • 生徒たちが遅刻や宿題を忘れる、あるいは私語が多い、といったことがあったとき、きちんと叱ることができる。
  • 成績が伸びないなど落ち込んでいるときは、相談に乗り、どうすれば解決できるかを一緒に考える。

講師になると、こういったことが求められます。

ちなみに、よく言われるような「子ども好き」である必要はありません。
子どもが嫌いだったら問題ですよ?笑
それよりも、生徒たちの目標達成(成績向上や受験合格)のためのサポートに努力を惜しまないことは求められます。

時間とルールを守る

ここはどんな仕事をするにしても必要だと思いますが…
講師の仕事は、生徒たちに指示をする仕事です。
「ルールを守れ」と人には言うのに、自分は守らない、というのは矛盾していますよね。

清潔感がある、服装がきちんとしている

服装も自由な塾があるかもしれませんが、きちんとした格好が望ましいです。

かっこいい、かわいいと思われるかではなく、清潔にしていると思われるかが重要です。

  • 寝ぐせがついたまま
  • 服がシワまみれとか、

人前に出る仕事ですから、気を付けましょう。

リーダーシップ

集団指導を希望する場合は、加えて求められます。

基本的に主導で話を進めていきますからね。

ちなみに、個別指導か集団指導のどちらを希望するかですが、

個別指導の方が初心者の方でも授業をしやすいと思うので、参考までに。

 

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応募の流れ

①求人誌や求人サイトで応募

②書類選考(履歴書を送る)

③面接・筆記試験

④模擬授業(集団指導のみ)

⑤合否の連絡・採用

このような流れになりますが、応募する塾が、自分が中学生・高校生のときに通っていた塾かどうかで変わってきます。

自分が通っていた塾に応募する場合、いくつか工程を省略することができることが多いので、直接、塾に問い合わせてみるといいでしょう。

私が学生時代にバイトしていた塾は、自分が通っていなかった塾なので、一から手順を踏んで応募しました。
私と同じ学年の講師たちは、全員卒業生だったので、塾に直接問い合わせて履歴書書いて面接しただけだったようです。

通っていなかった場合は私のように一から手順を踏む必要があるので、一緒にみていきましょう。

 

求人誌や求人サイトで応募

塾は求人を基本的に求人誌求人サイトに載せて講師を募集します。
塾の公式ホームページに求人情報を載せていることもあります。
応募したい塾をいくつか候補を出して条件面などを比較するといいでしょう。

求人サイトといえば、思いつくのは

  • タウンワーク
  • フロムエー
  • バイトルドットコム

などかもしれませんが、塾講師に特化した求人サイトをおすすめします。

  • 塾講師ステーション
  • 塾講師ジャパン
  • 塾講師ナビ

などがあります。
私も使いましたが、求人を出している塾の数が多いですし、求人内容や条件面なども詳しく記載されているのでおすすめですよ。

書類選考

塾に履歴書を送ります

この書類選考が合格すれば、次の面接や筆記試験の日程の連絡が入ります。

塾によっては面接のときに履歴書を渡すところもあります。

字は丁寧に書くようにしましょう。字の印象って自分が思っているよりもあります。
写真はアルバイトなら駅前とかにある機械の証明写真でいいですが、写りがいいものにしましょう。

面接・筆記試験

(A) 面接

面接で聞かれる質問は

  • 塾講師を応募した理由
  • どんな講師になりたいか
  • ○○な生徒がいたらどうする?(宿題をしてこない、など)
  • □□の教科は指導できるか?(履歴書に書いている教科以外)

などがあります。

また、次のような行為はマイナスポイントになります。

  • あいさつをしない
  • 目を合わさない
  • 声が小さい
  • 清潔感がない

これらは、どの仕事をするにしても、NGポイントになると思うので、気を付けましょう。

(B) 筆記試験

筆記試験は塾によるので要確認ですが、

入試問題や模擬試験の問題を解くことになると思います。

教科は

(A)大学受験の塾:自分の得意な教科(自分が将来教えることになる教科)

(B)高校受験の塾:英語・数学または英語+自分が得意な教科

(C)中学受験の塾:算数・国語

といったところになります。

 

模擬授業

集団指導を希望する場合、必ずあります

自分の得意な教科で、15分前後で模擬授業をします

題材や単元は指定されることが多いです。

最初は人前で話すことがうまくいかなかったりするものですが、

模擬授業は練習を重ねていけば、上達するので、

誰かに見てもらったり、自分で録画したりなどして

時間の許す限り練習しましょう。

 

合否の連絡

選考が終了すれば、後日、合否の連絡がありますが、

電話や郵送で伝えられます。

不合格の場合は、履歴書が返送されることが多いです。

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まとめ

以上、塾講師になるための流れを説明しました。

  • 資格  :必須ではない(あるとプラス評価)
  • 高学歴 :必須ではない(大学生・大卒が望ましい)
  • 科目  :英語または数学+得意な教科があると理想
  • 性格  :明るく、思いやりがある
  • 応募方法:求人サイト・求人情報誌、各塾のホームページから応募  

塾にもよりますが、

資格や学歴については「必要だ」と思われていそうなものも、

実はなくてもいいということがわかったのではないでしょうか。

塾講師の仕事は生徒たちの目標達成(成績向上・受験合格)のサポートです。

やりがいも多くある楽しい仕事です。

塾講師に興味がある方は是非ともチャレンジしてみてください。

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