塾講師のアルバイトの経験を就職活動のES(エントリーシート)や面接で生かそうと考えている方は多いでしょう。
しかし、塾講師の仕事を分析したときに
「塾講師の仕事って人に教える以外に思いつかないな…」
「塾講師の経験って教育系でしか通用しないんじゃないの?」
と悩む方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、塾講師である私が、就職先でも生かすことができる力を5つに厳選し、解説します。
就活対策を意識して書いたわけではありませんが、使えそうだと思うところは使ってください。
塾講師の仕事を一言でいうと?
私のブログでは何度か書いていますが…
塾講師の仕事は生徒の目的達成(成績向上・受験合格)のためのサポートです。
「え?わかりやすい授業をすることじゃないの?」
なんて思うかもしれませんが、それはあくまでも目的達成のための手段にすぎません。
その達成のために使える手段は何でもするというわけです。
塾講師になると培われる能力
塾講師の仕事が何かをおさえた上で、塾講師になると培われる能力を紹介します。
全部で5つ紹介します。
どの企業で働くにしても、重要な力です。
対人関係の向上
生徒との信頼関係がないと、講師が何を言っても、効果なし…
怖い先生だと生徒が委縮してしまうし、
「なぁなぁ」な関係だと生徒は調子に乗る。
このバランスを取ることに、講師は日々奮闘しています。
教育機関以外に就職すると、大人相手に仕事をします。
子どもとは同じようにいきませんが、初対面の人とも信頼関係を築く方法を知っているので、早い段階で仕事をスムーズに進めることができるでしょう。
私も大人・子ども問わず初対面の人と仲良くできるようになりました。
物事の改善に向けた提案と行動
使っているテキストをみて
「このテキストの説明わかりにくいんじゃない?」
「こうすればプリントが見やすくなるはず!」
生徒に対しては
「○○に強くなれば、成績が伸びるよ!」
「その遊んでいる時間を勉強に当てたら?」
「『しないといけない』じゃなくて『自分がこうなりたい!』と考えて勉強してみては?」
などなど、
- 問題があれば、その解決方法を探り、提案する
- 今、問題がなくても、改善できることがあれば、その方法を提案する
ことが得意になります。
そしてこの力が
- 説明がわかりやすい、
- ビジュアル的に見やすい資料作りをしたり、
- 目標設定やその行動に向けてのアドバイスをすること
につながります。
勉強熱心
講師ならば、自分が担当する教科の知識には人一倍、自信があるでしょう。
ある単元の問題を解く上で必要な知識だけでなく、最新の入試傾向なども把握すれば、アルバイトとしては十分です。
「○○(教科名)といえば、□□先生!」
と言われるようになれば、大したものです。
その力は、将来、自分が担当する業務についての知識を身につけることにもつながります。
先輩方から教えてもらったことをすぐに吸収するのに加え、資格の勉強に励んだり、セミナーに行くなどして、自分でも知識を深めることをすれば、何よりも自分に自信がつきますし、仕事にも生かすことができます。
社会に出てみると、勉強嫌いな大人は多いです。
私の周りも見事に勉強嫌いな方は多いです。
そんな中で勉強が得意ならば、あなたもリードできます。
情報分析能力
自分が担当する生徒については
- 苦手な分野は○○
- フォローの仕方は△△
- きつめに怒らないと動かない
ある学校の入試問題の傾向については
- 出題形式は○○、各分野の出題数は△△
- □□の単元は毎年出題される
- ××の単元は出題されない
といったように、性格や特徴、傾向を把握した上で、目標達成のために、どう指導するのか最適かを考えていきます。
ここで培った経験はたとえば、対人関係において
- ○○はよく忘れるから、注意してみておこう。
- □□が好みだから、次の誕生日のプレゼントに買っておこう
- ××をしておかないと、うるさいから、ぬかりなくやろう
仕事でも、最新の技術について
- □□が優れているが、××ができない。
- カバーできないところは○○で補う。
といったように、性格、特徴、傾向を分析し、行動すれば
「お、この人わかってるじゃん」
と一目置かれます。
情報伝達能力
「人前で話せる、プレゼンテーション能力」
というと、集団指導を経験した方に限られるので、
「情報伝達能力」を挙げました。
これは必要な情報を正確かつ、ぬかりなく伝えるということです。
5W1Hを使うのはもちろんのこと、なぜそれをしてほしいかの理由付けや注意してほしいことなどまで補足して伝えることができます。
この力は、業務において、誰かに
- 教えるとき
- 連絡するとき
- 指示するとき
など必ず役に立ちます。
情報の伝え方で、仕事がスムーズに進むかが変わるといっても過言ではありませんからね。
まとめ
いかがでしょうか。
塾講師たちは、生徒たちの目的達成のサポートのために様々な側面から物事を考えるということを実はしているのです。
私も大学時代に就職活動をしましたし、社会人になってからも、転職活動をしました。
就職活動でアルバイトや仕事から得たことを伝えるのは最初は難しいものです。
塾講師として培った経験を強みとして持つこと、ひいては就職活動で役に立てばと思います。