（Cisco機器）exitコマンドとendコマンドの違いとは？覚え方も紹介！

CCNAの勉強をしていたり、Cisco製のルータを操作しているときによく登場するexitコマンドとendコマンド。
あるモードへ戻るときに、この2つのモードを使うのですが、この2つ、初心者のうちはよく混同してしまいます。

CCNAの参考書を読んでいると、

• ○○モードから△△モードに戻るにはexitコマンド
• △△モードから□□モードに戻るにはendコマンド
• ○○モードから□□モードに戻るにはexitコマンドまたはendコマンド

といったような説明がされているだけです。

「ここにある全部のパターンを覚えないといけないの？」
「もっと効率的に覚える方法はないの？」

かつて塾講師だった私はそう思いました。

「やっていけば覚えてくるよ！」
と片づけるのは初心者にはちょっと優しくないですし…
もっと違いがわかる情報を探しましたが、なかなか見つからないので、私が作りました！

このページではexitコマンドとendコマンドの

• 役割の違い
• 私が考えた覚え方

を紹介します！

exitコマンドとendコマンドの役割の違い

まずは、2つの役割を確認しましょう。
基本はこの違いを理解することです！

これを踏まえた上でそれぞれ説明していきます！

exitコマンド

exitコマンドは1つ前のモードに戻るためのコマンドです。
複数のモードを一気に飛ばして戻ることはできません。
例えば次の通り

構文

exitと入力するだけです！シンプル！

利用可能なモード

• ユーザーEXECモード
• 特権EXECモード
• グローバルコンフィギュレーションモードモード
• グローバルコンフィギュレーションモードから移行する各モード

基本的にどこのモードからでも利用できますが、次に紹介する例外も注意しましょう。

例外に注意

ユーザーEXECモードや特権EXECモードでexitコマンドを実行するとログアウトします。
特権EXECモードからユーザーEXECモードに戻る場合は、disableコマンドを入力します。
ここはユーザーEXECモードから特権EXECモードに移行するときにenableコマンドを入力するため、その反対のdisableコマンドを入力する、と覚えるしかないです。

endコマンド

endコマンドは特権EXECモードに戻るためのコマンドです。
各コンフィグレーションモードからでも、一気に特権EXECモードへ戻ることができます。
例えば次の通り。

各種設定をするモードはグローバルコンフィグレーションモードを経由します。
そして設定する項目が増えていくと、特権EXECモードに戻って、設定を確認するのに、exitモードを何回も入力するのは、面倒！
そんなときにendコマンドなら1回入力するだけで特権EXECモードに戻れるので、時間短縮になって便利なんです！

構文

endと入力するだけです！これまたシンプル！
また、Ctrl＋Zを押下すると同様に実行できます。

利用可能なモード

• グローバルコンフィギュレーションモード
• グローバルコンフィギュレーションモードから移行する各モード

特権EXECモードに戻るためのコマンドがendコマンドです。
そして特権EXECモードの次がグローバルコンフィグレーションモードです。
なので、グローバルコンフィグレーションモードと、その先にある各モードでなら、使うことができます。

exitコマンドとendコマンドの覚え方

さて、役割をもう一度確認しておきます。

これでも覚えにくいと思った方は次のように考えてみてはいかがでしょうか。

これは私が考えた覚え方です。

どういうことかというと…

「exit」と聞いて非常階段を思い起こしました。

よく見かけるマークですね。
各モードをフロアと見立てて、そのフロアを階段で一段ずつ降りる行為がexitコマンドだなと考えました。
（接続前～ユーザーEXECモード～特権EXECモードの部分が少し変になりますが）

それに対して階段を使わずに一気に特権EXECモードまで飛び降りる行為がendコマンドだと考えました。
危ない行為ですって？
実際にコマンド入力する時は危なくないのでご安心を。

覚えにくいなと思った方は参考にしてください！
それを踏まえて表を改めてみると、イメージがつきやすいはず！

まとめ（表つき）

以上、cisco機器で使われるexitコマンドとendコマンドの役割の違いや覚え方を説明しました！

業務で使うことが多い方はもちろん、資格勉強をしている方も、参考にしていただき、次のステップへ進みましょう！