授業で当てる理由を考える~当ててほしくない生徒が増えないように~

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学校でも塾でも授業は基本的に生徒を指名して答させます。

「でも、当ててほしくない生徒もいるよな…」
「逆にまったく指名しないのはどうなの?」
と考えたこともあるのではないでしょうか。

私も自分の子ども時代を振り返ると、授業中に当てられるのは、あまり好きではなかったですね。笑

当てられた問題がわからず、恥ずかしい思いをする→周りから冷たい目で見られる

これが原因です。

私のような生徒は今の時代もいます。
そんな思いをさせずに授業をしたい。

そう思いながら授業をしている私が、授業で当てる理由や、当てる際の注意点を紹介したいと思います。

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なぜ授業で生徒を当てるのか

教員や塾講師などが授業で生徒を指名して答えさせる理由には以下のものが挙げられます。
私もこの目的で当てています。

  • 授業の理解度チェック
  • 授業の参加意欲のチェック
  • 生徒自身に問題を考えてほしい
  • 授業で適度に緊張感を持たせたい
  • 生徒とコミュニケーションをとりたい

授業の理解度&参加意欲のチェック

授業で一方的に話していると、生徒がちゃんと理解しているかがわかりませんし、こちらの話を聞いているのかもわかりません。

だからその確認のために問題を出し、生徒に答えてもらうのです。

「この先生は当てないな」

と生徒が思えば、話を聞かなくなります。
たとえ、こちらの顔を見ていても話を聞いていません。笑

生徒自身に問題を考えてほしい&適度に緊張感をもたせたい

上の授業に参加する意欲とつながりますが、当てないと

「考えなくても先生が答を言ってくれる」

と生徒は思います。
内職する生徒も出てくるでしょう。

ここは自分が生徒だった頃のことを思い出せば、わかると思います。
私自身もそうでしたから。笑
生徒を当てない先生の授業では、考えることをしません。
「ゆるい」雰囲気にもなります。

自分の授業で生徒がきちんと考えてほしいならば、当てるべきです。
当てるときは、なるべくランダムで当てることで緊張感が出ます。

生徒とコミュニケーションをとりたい

コミュニケーションをとる、つまり生徒と話がしたいのです。
私のことをあまり好かない生徒だっています。
そんな生徒とも話をしたいのです。

なにも問題の答を聞くだけではありません。

「今日は暑かったね」
とかでもいいんです。

何かしらの形でコミュニケーションを取れば、あまり話さない生徒とも話す機会は徐々に増えます。

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誰に何を聞くのか

問題には様々な難易度がありますが、聞く生徒も選ばないといけません。私が意識していることを交えながら紹介します。

難易度が低い問題:学力が低い生徒が中心

基本的な問題で生徒を当てるときは、主に学力が低い生徒にします。

理由は自信をつけてほしいからです。

まずは「私でも解ける!」と思ってもらうことで、勉強のモチベーションを高めるように意識しています。

逆に学力が高い生徒に当てることもありますが、その場合は

「君たちなら、これくらい正解できないといけないよ?」

とハッパをかけます。

難易度が高い問題:学力が高い生徒が中心

難易度が高い問題で生徒を当てるときは、主に学力が高い生徒にします。

私としては、まぐれでもいいから学力が厳しいけど正解している生徒に当てて、褒めてあげたいのですが。
毎回巡り合えるわけではないので、実際は学力が高い生徒の割合が多くなります。

まぐれでも正解した生徒がいたら、迷わず褒めてあげましょうね。

発想力が求められる問題:発想力豊かな生徒が中心

決まった答がなく、自分で考える問題は学校ではよくあります。塾ではあまりないですね。

ここは発想力が豊かな生徒を必ず当てます。
彼らは失敗や間違いを恐れないという長所もあります。

仮に間違っても「笑い」をとることができるため、授業としては良い雰囲気を保つことができます。
自分で考えて一つの答を導く、ということが比較的容易にできる、この種類の問題を見かけたら是非とも取り組みましょう。

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当てる際の注意点

ここからは、私が生徒を当てるときに意識していることを紹介します。
ポイントは生徒が当てられて嫌な思いをしないことです。

正解を出せた生徒が答を発表する場にする

私は机間巡視をして正解できた生徒を主に当てます。
私の経験上、自分の答が合っているのかどうか不安なまま答を言いたくないですからね。
正解とわかっているから自分の答を発表することに恐れがありません。

間違ったら必ずフォローする

答を間違って恥ずかしい思いをしたことはありませんか?
私もその一人です。
間違えて、先生から「なんでこんな簡単な問題が正解できないのか」と言われ、周囲から冷たい目で見られたときの気持ちは本当に嫌ですね。

こんな思いをさせたくない。
そう思った私は間違ってしまった生徒には必ずフォローを入れます。

私の授業でもうまく、正解できた生徒を当てていくことができればいいのですが、レアなケースで全員不正解・・・ということもあります。

そういうときに、フォローを入れます。

「正解しなかったけど、君だけが間違ったわけじゃないから自信をなくさないでほしい。」
ということを伝えます。

このフォローがあるだけでかなり違うと思うのです。
自分が生徒のときにほしかったですね。
私が授業でみる生徒には必ず伝えます。

フォローをした上で、どこが間違っているのか、どうすれば正解できたのかを確認していきます。

集中力が切れている生徒には「当てない」

集中力していないな、話を聞いていなさそうだな、という生徒を当てるという手段も一般的にはありますが、私はしません。

当てても、答が出てこないことが多いからです。

代わりに、「集中しようね」と声かけをするようにしています。
たまに「後で当てるからよく考えておいてね」と言うときもありますけど。笑

集中力が切れた生徒が多いと感じた場合は、一区切り入れて、授業とは別の話をしたりするなどして空気を入れ替えます。

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まとめ

いかがでしたか。

当てる目的から、当てられて嫌な思いをさせないための工夫まで、紹介しました。

授業を円滑にするには、生徒を当てるという行為は必要ですが、そのやり方が重要なのです。

この方法で、当てられるのが嫌だという人が減ることを祈っています。

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