『トッケビ』パクチュンホン役の俳優は誰?作中での最後・生まれ変わりはキム秘書?

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トッケビ

(※この記事は一部ドラマ『トッケビ』のネタバレが含まれます。)

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』は2016年12月2日から2017年1月21日まで放送されていたテレビドラマ。不老不死の呪いを受けたトッケビと呪いを終わらせるカギとなる19歳の花嫁、そして記憶喪失の死神が繰り広げるロマンスストーリー。

現在でも大人気のドラマの一つです。

この作品の諸悪の根源とも言うべきパクチュンホン

彼が登場してから物語は不穏な流れになり、キムシン(=トッケビ)、死神、そしてチウンタクが巻き込まれてしまいます。

善悪が不明な登場人物が多い中、悪役に徹した彼が印象に残った方も多いのではないでしょうか。

不敵な笑みを浮かべるパクチュンホン

 

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そんなパクチュンホンについて

  • 役を演じる俳優さんは誰か?
  • 高麗時代、現代での位置付け
  • 誰かの生まれ変わりなのか?
  • 最後(最期)はどうなるのか?

を紹介します!

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『トッケビ』パクチュンホン役を演じる俳優は誰?

『トッケビ』においてパクチュンホン役を演じる俳優さんはキムビョンチョルさんです!

 

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😃😆💪 #キムビョンチョル #skycastle #SKYキャッスル #ミスターサンシャイン #미스터션샤인 #mrsunshine #トッケビ #도깨비 #トンネル #太陽の末裔 #君主 #仮面の王イソン #一級機密 #live #失踪ノワールM #repost @jstars_ent [김병철] 오는 11월 23일 방송되는 JTBC <SKY 캐슬>에서 로스쿨 교수 차민혁 역을 맡은 김병철 배우! 노승혜(윤세아)의 남편 차민혁은 유일한 로스쿨 교수로, 어릴 적부터 남다른 승부욕으로 공부에 올인한 그는 태생에 대한 뿌리 깊은 콤플렉스를 극복하기 위해 두 아들과 ‘한국의 케네디 家’를 만들고픈 열망에 차있는 인물인데요 김병철 배우가 보여줄 차민혁의 매력 많은 기대 부탁드립니다😎 사진제공 : JTBC <SKY 캐슬> #김병철 #JTBC #SKY캐슬 #차민혁 #로스쿨교수 #한국의케네디가 #남다른승부욕 #신스틸러 #11월23일 #첫방송

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強烈な印象のあるキムビョンチョルさんですが、意外なことに、実際はとても大人しい性格のようです。

キムビョンチョルの出演ドラマ・映画

ドラマ名 役名 説明
2010 スカーレットレター パク監督(パク・ジュング) ドラマ撮影監督、ドンジュの友人、インソに好意
2015 失踪ノワールM カン・ユング イ・ジョンホの元同僚、練炭自殺
2016 太陽の末裔 パク・ビョンス 大隊長
2016 華麗なる2人 ミン・ジョンボム 女子大生殺人事件のえん罪犯、タクシー運転手
2016 雲が描いた月明り イ・ヨンの学問の師
2016 ショッピング王ルイ イ・ギョングク ゴールドライン企画チーム課長
2017 トッケビ パクチュンホン (高麗時代)ワン・ヨの師
2017 愛の迷宮-トンネル- クァク・テヒ 強力1チーム刑事、葬儀屋の次男
2017 仮面の王イ・ソン キム・ウジェ ファグンの父、テモクの息子
2018 SKYキャッスル チャ・ミニョク スンヘの夫、ジュナム大学ロースクール教授
2019 ドクター・プリズナー ソン・ミンシク 西ソウル刑務所医療課長
2019 ペガサスマーケット チョン・ボクドン 千里馬マート社長
2021 シーシュポス: The Myth シグマ 主人公を監視する者

キムビョンチョルさんは『太陽の末裔』から認知度が上がってきたと思います。

『トッケビ』のパクチュンホン役では2017年の第10回コリアドラマアワードで人気キャラクター賞を受賞しました。

自身初の受賞となります。

その後も『SKYキャッスル』でも存在感を表します。

また、『ペガサスマーケット』では主演を務めており、2021年には『シーシュポス』に出演しています。

クセの強い役が多いですが、今後も楽しみですね!

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『トッケビ』高麗時代のパクチュンホンの人物像

『トッケビ』の高麗時代におけるパクチュンホンの人物像についてみていきましょう。

彼の人柄を一言で表すならば「権力を狙う悪党」です。

幼い王子であるヨを王として擁立し、自分の操り人形のごとく国政に参画します。

そして自分にとって邪魔な存在を容赦なく排除します。

どの時代にもこういうタイプの人間はいるものなのでしょうか…

その邪魔者の代表が国の英雄キムシンとその妹であり、ワンヨの王妃でもあるキムソンです。

ではもう少し詳しくみていきましょう。

〈時代設定について〉

Wikipediaによると高麗時代は918年~1392年とされています。

キムシンの年齢をヒントにして具体的な年代を出してみましょう。

現世でのキムシンの年齢は939歳。

900年以上トッケビとして生きているので、ざっくり計算して12世紀の高麗時代中期あたりと推測されます。

現世を、ドラマ撮影を始めた2016年とし、そこから939年を引くと、1077年になります。

これはトッケビとなってから939年経ったとしたときの計算です。

キムシンが生まれてから939年経った場合の計算なら、逆賊として殺されたのが30歳だとしたら、1107年になります。

『トッケビ』の高麗時代は1077年~1107年頃を想定していると考えます。

 

職業は博士

(TvN『トッケビ』第10話より)

パクチュンホンは国子監(ククチャガム)の博士(バクサ)でした。

※国子監=国の最高教育機関

 

当時の先王の死後に1人の王子、ヨが生まれました。

王子の母は身分が低く、まもなく病死します。

年の離れた兄が王となりました。

幼い王子の味方は教育係であるパクチュンホンのみ。

(TvN『トッケビ』第10話より)

しかし、パクチュンホンが王宮に来てから妙なことが起こり始めます。

王位継承者や他の王族たちが次々と死に、王である兄も死んでしまいます。

全員病死と記録されましたが、後にその子は悟ります。

皆、毒殺されたのだと

 

王子ヨを王に擁立する

パクチュンホンは王と王を継ぐ者を毒殺し、幼い皇子は王座につきました。

王様ワンヨの誕生です。

なぜ、彼を王にしたのか?

 

パクの発言によると

「王族でなければ王になれないというのなら、私の手で王を育てればよい。
この世の者は王に服従し、その王は私の意のまま。
そうして私は天下を手に入れるのだ。
いつまでもご健勝で。」

今まで育ててきたヨは自分の言いなりであり、彼を王様にすることで、権力を握ろうとしたためです。

自分の意見が国政にそのまま反映されるので、パクは好き放題できるというわけです。

パクは博士なので、もともと賢いのでしょうが、このように悪に手を染めてしまいます。

キム兄妹を憎む

しかし、パクチュンホンにとって面白くない人物がいます。

それが国の英雄であるキムシンと、その妹キムソンです。

 

先王の遺言により、婚礼の日取りが決まりました。

先王から信頼されていた英雄キムシンの妹、キムソンが相手と知るとワンヨは喜びます。

しかし、それをパクは咎めます。

なぜパクにとって、キムソンが王妃になることは都合が悪いのか?

作中で説明はありませんでしたが、おそらく、自分の意のままに操れる人物を王妃にしたかったのでしょうね。

以下、そのやり取りです。

(出典はTvN『トッケビ』第10話より)

ワンヨ「キム将軍の妹か。」

と喜ぶワンヨに対し

パク:

「武臣の妹を后(きさき)に選ぶとは、先王は、その遺言をお控えになるべきでした。」

パク:

「取るに足らぬ者の手を強く握ってはなりません。
大切だからと強く握るとその者は必ず死にます。
“年端もいかぬ王、身分の低い母親、母親よりもっと身分の低い妻”。
宴(うたげ)の席で数名の大臣と宰相が交わした会話でございます。」

ワンヨ:「それは間違っていない」

パク:

「間違っていない言葉ほど正すべきです。
王室を侮辱した宰相を打ち首とし、王の威厳を示すべきかと。」

(「何言ってるんだろう?」と言いたげなワンヨ。)

実際、キムソンは最初からパクに不信感をもっています。

しかし、パクはキムソンを見下す言動を取っています。

その態度は、もはや王妃に対するものではありません。

キムシンとは直接話すことはありませんが、ワンヨに敢えてよくないことばかり言います。ネガティブキャンペーンを欠かしません…

以下、そのやり取りです。

(出典はTvN『トッケビ』第10話より)

キムソン:

「王様の目をふさぎ、惑わせるのはやめなさい。
宰相の処刑は適切ではない」

パク:

「そうおっしゃるのは王妃様だけでございます。
私が目をふさいだのか、王様が目を閉じたのか」

キムソン:「こやつ」

と反論しますが、パクも引きません。

パク:

「黙れ!
ヨは王の息子だが、育てたのはこの私ゆえ私は父親も同然だ。
私はヨを王位につけ天下をその手に握らせたのだ。
一介の武臣の妹にすぎぬ身で私にとやかく言うな。
諫めるべきはお前の兄だ。
死に場所とすべき辺境で戦に勝ち続けている。
あやつこそ不遜ではないか?
1つの国に王が2人いる。
1つの空に太陽が2つある。
これが謀反でないなら一体何だというのだ?」

「何てやつだ」と言いたげなキムソン王妃。

その夜、王はキムシンに言い渡します。

ワンヨ:

「怒りと憂いを込めて剣を授ける。
可能な限り遠くへ行き、戻って来るな」

キムシン:

「王様、それは…
ここは王様の高麗です。
王命に従って辺境を守り、王命に従って敵を倒しました。
民と妹を置いて…」

ワンヨ:

「民だと?そなたは王か?
戦場で華々しく死んだと知らせをよこせ。
王命だ。」

これを聞いているパクチュンホン。内心は喜んでいるのでしょうか?

翌日、キムソンは王に言います。

キムソン:

「文臣ばかりを重用し、武臣を冷遇するのは、おやめください。」

キムソンをにらむパクチュンホン。

明らかに見下したまなざし…

キムソン:

「辺境のキムシンを呼び戻し、王様のおそばに。
そしてパクとは距離を。」

ワンヨ:

「それが本音か。ついに本性を現したな。
そなたが一族の唯一の希望だと兄に言われたか。」

キムソン:「王様…」

ワンヨ:

「王が民を守るのだ。
なぜ民が王を守る。
そなたは何を申しているのだ。
そなたの兄は勝算のない戦から生還し、神と崇(あが)められている。
何度も凱旋(がいせん)し、私の無能さをあざ笑っているのだ。
あやつの剣が私に向けられぬ保証はない。」

ワンヨ:「私の民に神と崇められるなど、私への反逆だ。」

キムソン「王様…」

パク:

「武臣が権勢を振るうせいで、文臣の勢力が弱まり、王室の権威は風前の灯火(ともしび)です。
上将軍(サンジャングン)キムシンを打ち首に処し、王の威厳をお示しください。」

ついにパクの口から”キムシン”の名が出てしまいます。

あれだけ嫉妬しながらも「打ち首」と聞いてうろたえる表情の王ワンヨ。

本当はキムシンを完全に嫌っているわけではないのかも?

なお、この後もパクのキムシンに対するネガティブキャンペーンは続きます。

第11話でワンヨが武芸の弓の稽古をしているときです。

今日は的を射るべく集中するワンヨ。

しかし「辺境のキムシンが勝利を収め…」という知らせを聞くたびに心がざわつき、矢を的に命中させることができなくなります。

そこでパクはすかさず、キムシンを陥れる発言をします

パク:

「キムシンの勝利の知らせに、愚かな民は浮かれています。
文臣たちの不満は極限に達し、王室の体面は地に落ちようとしています。
“王妃の身を案じろ”とキムにお伝えを。」

キムシンに対する嫉妬なのか、怒りなのか、わなわなと震えるワンヨ。

(集中させてくれ!)

このようにしてキム兄妹への不信感をワンヨに与えていきます

そして、第1話の冒頭に戻り、兄妹ともに命を失います…

キム兄妹が亡くなる直前の場面

第1話でのことです。

最初の場面なので、初めてこの場面を観た方は何のことかわからないかもしれません。

しかし、これまで紹介した流れを知った後ならば、理解が深まるはずです!

パク:

民の上に王、王の上に神、民は将軍を“神”と呼んでいます
将軍は不敗神話で民を惑わし、王室を脅かしているのです。
厳罰に処してしかるべきかと」

そしてキムソン、キムシンともに命を落としたことを見届けるパク。

パク:

この罪人(=キムシン)を埋葬することを禁ずる。
 野ざらしにして獣に食わせるのだ。
 獣の餌になることが、その者にはふさわしい。
 これは王命である!

赤字の部分は、パクの有名なセリフだと言えます。

第1話は最初から視聴者を泣かせにいく場面が多いですが、悲劇を作った要因はパクだったということがわかります。

パクの最期

このように邪魔者をすべて排除したパク。

20年後のある夜、同僚らしき人物と一緒にいましたが、

トッケビとして復活したキムシンに首をしめられて亡くなります。

このように、権力を手にするために動いてきたパクの最期はあっけないものとなります。

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現代のパクチュンホン

 

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高麗時代のパクチュンホンはここで終わるような男ではありません。

現代で幽霊となって登場します!

 

第11話の終盤に幽霊陣から

「前に話した超ベテランの幽霊を紹介するわ!
20年前には死神からも逃れたそうよ。」

として紹介されます。

その幽霊がパクなのです。

その姿は高麗時代の頃とは大違い。

唇と舌が紫色のうえ、顔色がよくない常套のボタン

だらしなく、まとまりのない白い髪。

来ていた服装はおそらくキムシンによって命を落とす直前に来ていたものと考えられます。

また、差し出された手の指は、傷だらけで腐敗している。

まるでゾンビのような彼の登場により、ホラー要素が一気に増します。

「トッケビってファンタジーだよね?」

と疑いたくなるほどに。

このように、高麗時代では典型的な奸臣だった人物が、最恐であり最凶の存在として現代で再登場します。

「お前がトッケビの花嫁か」

パクを前に言葉を失うチウンタク…

(何このやばい人…)

後で「不気味な感じね。今まで見てきた幽霊とは全然違う」と言っています。

舌と唇の紫色はどうやってつけた?


パクチュンホンの舌と唇を紫色は一番印象に残るものではないでしょうか。

あの猛毒そうな色はどうやって着色したのでしょうか?

製作スタッフによると、

「当初、パクチュンホンの舌と唇は黒色の予定だった。
これはキャンディなどに使用される食用の黒色素を使用して、舌と唇を染めた。」

最初は黒色の舌と唇とありますが、なぜ作中では紫色になったのでしょう?

製作スタッフが続けて言うには

「ドラマ撮影中、舌と唇が黒い色素に触れたことで、一種の「色落ち効果」が起こり、黒色ではなく紫色に変わった」

とのことで、あの紫色は意図しない色だったようです。

しかし、そのおかげで、視聴者が怖い!と思わせることができたのではないでしょうか?

黒もよかったかもしれませんが、紫色の方が近寄りがたい色だと思います。

現代での特徴

現代のパクチュンホンには幽霊となったからこそ、できるようになったことがあります。

それは次の通りです。

  • 死神を恐れない
  • 他人に憑依することができる
  • 他人を惑わす
  • 前世からの記憶がある
  • 水の剣で斬ることができない

順にみていきましょう。

死神を恐れない

幽霊ならば死神を恐れるのですが、パクは死神を恐れるどころか、挑発的な発言をします。

先述の通り、パクは20年前に死神と遭遇したようですが、現在に至るまで逃れ続けています。

死神たちにはもう一つの“処理漏れ”として認識されています。

その逃げ続けてきた自信からか、死神たちを恐れることなく、堂々としています。

他人に憑依する

そのまんまですが、パクは他人に憑依できます。離脱も自由にできます。

幽霊なら誰でもできそうと思いますが、他人に憑依しているのはパクだけのようです。

作中では、酒に酔った男性とチウンタクの2人、そして市民に憑依しています。

(TvN『トッケビ』第12話より)

名もなき酔っ払いの男性

(TvN『トッケビ』第13話より)

パクに憑依され次々と倒れる市民

ただし憑依中に死神に呼びかけられると無条件で離脱してしまうことが確認されています。

そのあたりは後述の「パクチュンホンの最後は?」で紹介しています。

他人を惑わす

高麗時代から口達者でしたが、現代でもその力を発揮しています。

彼の発言を聞いているとわかると思いますが、彼とかかわる人物はことごとく不安になるような、そして場をかき乱されるような状態になります。

また、人間に悪事をそそのかすこともしています。

作中に登場するあの人や

あの人や

この人も!

このあたりは悪霊っぽいことをしていますね!

それぞれ誰かわかりましたか?

正解は

  • ウンタク母を轢き逃げした男性
  • スリを繰り返す男性
  • 妻イジョンファ(赤い革ジャンの幽霊)を殺害した夫)

です!

水の剣で斬ることができない

キムシンが最初にパクを捕まえたとき、水の剣で斬りつけますが、なんとパクは無傷です。

キムシン同様、彼も約900年さまよっているため、その辺の幽霊とは同じように倒せないということがわかります。

パクチュンホンと関わりのある人物

パクは現代を生きる人々に対して、不安と恐怖に陥れます。

巻き込まれる人物をまとめると次のとおりです。

  • チウンタク
  • キムシン
  • 死神
  • 死神の後輩(女性)

チウンタク

チウンタクとは何度か話す場面がありますが特に印象的な場面を紹介します。

それは死神の正体をウンタクに明かす場面です。

第12話で、店の路地裏で、かめはめ波ごっこをしているウンタクと少年

楽しい場面ですが…ウンタクは見てしまいます。

少年の背後にいるパクを…

パク:

「また会ったな。
あの時はきちんと挨拶ができなかった。
私はパクチュンホンと申す。
お前はすでに私を知っているようだな。」

ウンタク:

「知らないわ」

その場を去ろうとすると

パク:

「キムシン。
私を殺したとやつが言っていなかったか?
キムの罪の重さはやつが殺した人の命の重さだ。
そこに私の命も含まれる。」

ウンタク:

「何が望み?」

パク:

「望みなどない。愉快な話をしたいだけだ。
ワンヨも知っているな。
キムシンの胸にある剣はワンヨが下賜(かし)した。
この悲劇の始まりと終わりにワンヨがいる。
やつは今、誰と暮らしていると思う?」

ウンタク:

「知るわけない」

パク

「ワンヨは今、キムシンと暮らしている。」

ウンタク

「何を言って…!?」

何かに気づいたウンタク。

パク:

「そうだ。名前を持たない死神。
それがワンヨなのだ。
この事実を2人が知ったらどうなるだろうか?
キムが私を殺すかどうかはお前しだいだな。
キムの命がお前しだいのように。
お前は死をつかさどる子ということか。」

ウンタク:

「見当違いよ。
私が知っている死神には名前がある。
キムウビン。」

といいつつ去ります。

パク:

「何が望みかと私に聞いたな。
私は2人の破滅を望んでいる。」

このように物語のカギとなる情報を話すパク。

(誰も聞いていないのですが…)

ウンタクと話す機会はこれ以外にもありますが、やはりここが一番印象的でしょう。

キムシン

キムシン(トッケビ)にはもともと前世の記憶があるため、高麗時代からパクチュンホンのことを知っています。

パクが現代にいることをウンタクから聞きます。

そして、キムシンもパクから死神の正体を知らされます。

以下、詳細です。

(出典はTvN『トッケビ』第12話より)

先ほどのウンタクとパクが会話をした翌日のこと。

ウンタクを車に乗せているときのことです。サニー(つまり前世のキムソン)がキムシンを思い出してくれたことを話して喜んでいましたが、ウンタクがパクの話を切り出します。

ウンタク:

「この間、ある幽霊と鉢合わせたの。たぶんパクチュンホンだと思う。」

キムシン:

「なぜパクの名を?」

ウンタク:

「ごめんなさい。
死神さんと話しているのを聞いてしまったの。
最初はただの悪霊かと思ったし、目的がわからなかった。
私の周りで起こる妙なことも。
社長が前世を思い出したのも関係があるかも。」

キムシン:

「よく話してくれた。
トッケビの家が一番安全だから出歩かず家にいろ」

その夜、パクを探し出します。

(あの辺か…?)

酔っ払ってフラフラ歩く男性の後ろを…

狙っているパク。

そのパクを捕まえるキムシン。

パク:

「900年も避けてきたのに出くわすとは、むなしいものだ。」

キムシン:

「案ずるな。
すぐにあの世へ送ってやる。
だがその前に今になって姿を現した理由を言え。」

パク:

「やはりお前は愚かな武臣だ。
900年生きても物事を見通す力がない。
敵がすぐそばにいても気づかないのが哀れで教えに来てやったのだ。」

キムシン:

「お前の舌は相変わらずだな。
最初に舌を抜く。
そのあと体を切り刻んでやる。
猶予は与えない。」

といい、パクを水の剣で斬りつけるキムシン。

しかし、パクは無傷。

(あれ…マジで?)

パク:

「900年もさまよってきたのだ。
水の剣などで私は斬れない。
守護神のマネ事をするうちに、自分も神になったつもりでいたか?

このキムシンをバカにした顔!

キムシン:「お前を殺す力くらいある。」

パク:

「かように愚かゆえたやすく命を失うのだ。
お前が朽ち果てたあとの20年間で、随分大きくなったぞ。
ヨがな。」

キムシン:

「次にその名を…」

パク:

「お前が共に暮らしている死神の正体を?
その者こそ、お前に剣を下賜し、胸に突き立てた張本人だ。
あやつこそがワンヨなのだ。」

キムシン:「バカな」

パク:

「お前の愚かな妹は今世でもあの男を慕っておったな。
哀れなやつだ。お前の復讐は果たせそうにないな。」

キムシンはすべてを悟ります。死神がワンヨであることを

パクの煽り顔が満載の場面ですが、どれもとてつもなく悪い顔です!

死神


1

パクと死神にとって“処理漏れ”です。しかし、死神は高麗時代の王様ワンヨです。

パクはワンヨを子どもの頃から育ててきた張本人。

しかし、死神には記憶がなく、パクが誰なのかわかりません。

2人が対面するのは第13話。

サニーのいるチキン店にて

(お前も首をつかむのか…)

死神:

「“処理漏れ”。また会ったな。
20年前にも感じたが、やはりお前は悪霊だ。
人間の悪意を餌にして、さまよい続けている。」

パク:

「私は彼らのどす黒い欲望に手を貸したまでだ。
私が彼らの目を覆ったのか。彼らが目をつぶったのか。

死神:

「禅問答はやめろ。お前の名は?

パク:

「知ったところで死神の手には負えん。
だから900年もこの世にいるのだ。」

死神:

「ふざけるな。名前を言え。」

パク:

「お前こそ自分の名を知らないだろう。
教えてやろうか。
お前は今も取るに足らぬ者の手を握り、大切にしているようだ。
ならば今世でもまたその者は死ぬであろう。」

高麗時代でも聞いた

  • 私が彼らの目を覆ったのか。彼らが目をつぶったのか。
  • お前は今も取るに足らぬ者の手を握り、大切にしているようだ。

というパク独特のセリフは頭に残りやすいように考えられたのかなと思ってしまいます(考えすぎ?)

そして死神は自分が誰なのかを確信するのはもう少し後の話です…

サニー

サニーには幽霊であるパクは見えません。(直接話すことはありません)しかし、サニーの前世は高麗時代の王妃です。

王妃は身分の低い武臣(キムシン)の妹です。

そんな彼女はパクにとって見下すべき忌まわしい存在です。

現代でも命を狙おうとしますが、死神やウンタクによって阻止されます。

~場面1~

第13話にて。お昼にパクチュンホンがサニーに近づこうとします。

パク:

「やはりお前がキムソンか。
今世でもまた、この手で葬ってやる。」

しかし、この後、先ほどの死神との場面で、サニーとの接触は阻止されます。

~場面2~

それでも諦めずに、ウンタクとサニーが話しているところに現れます。

ウンタクが死神から渡された緑の指輪をサニーに渡している場面です。

そこに突然パクが現れます。

パク:

「久しぶりだな。
一介の武臣の妹で、身分の低い家門の王妃よ。」

サニー:

「そこに何かいるの?」

ウンタクがサニーの前に出ます。

パク:

「邪魔するな。
まだお前の番ではない。
その女が先だ。」

ウンタク:

「来ないで。
社長、私の上着からライターを。」

サニー:

「ライター?なぜライターを?」

パク:

「ヨは私の息子も同然であった。
その女がすべてを台なしに。殺してやる」

ウンタク:

「社長早く!」

パク:

「こやつ!」

パクが手を下そうとした瞬間、ウンタクの首筋のアザが光り出し、パクはのけぞります。

これでパクはその場を去ったことからサニーとウンタクは難を逃れます。

死神の後輩(女性)

死神の女後輩は、死神同様、記憶がありません。
しかし、パクは彼女のことを知っているようです。

彼女に前世の記憶を取り戻す方法を教え、どんな罪を犯したのかを知るように誘導します。

第12話にて。お昼に死神の後輩たちがサニーのチキン店で食事をしました。

その帰りに

死神(女):

「死神の前に現れるとはいい度胸ね。」

パク:

「久しぶりだな。死神として生きていたか」

死神(女):

「何の話?私を?」

パク:

「知っている」

死神(女):

「ふざけないで」

パク:

「なぜ私が堂々としていられるか?
知りたいとは思わないか?
それよりも自分が何者か知りたくないか?
あの女の手を握ってみろ。
今日食事をした店の店主だ。
前世で大罪を犯すと死神になるんだろう?
女の前世の中にお前の罪があり、その罪の中に私もいるだろう

第13話

何かに焦っている死神の女性の後輩。

パク:

「ここにおったか。
その顔は、あの女の手を握ったようだな。
何を見たか申せ。お前はどんな罪を犯した?」

死神(女):

「私の姿は見えなかったわ。あの女は昔ある時代の王妃だった。」

パク:

「そこに私の姿は?」

うなづく女性の死神

パク:

「煎じ薬を差し出す手を見なかったか?きゃしゃな白い手を。」

思い出す女性の死神

パク:

「煎じ薬の中身を知っておるか?私の罪はお前の罪だ。」

死神(女):

「違う。そんなはずない。」

パク:

「煎じ薬を渡したのはお前だ。
なんと哀れなこと。記憶を失い私の顔もわからぬのだな。」

死神(女):

「うそよ。違うわ。」

パク:

「心配するな 。
お前の秘密は守ってやる。
能力を私的に使ったことが知られたら困るだろう。
お前の罪も私の罪も。
 知るのは二人だけ。
 我らの秘密だ。

このように女性の死神がパクに弱みを握られたかのように、完全に恐れてしまいます。

自分は記憶があるけど、自分からは語らず、このように仕向けたパクは意地悪ですねえ

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『トッケビ』パクチュンホンの最後(最期)は?

(出典はTvN『トッケビ』第13話より)

第13話の終盤に、キムシンとパクチュンホンの対決シーンがあります。

前回対峙したとき、キムシンはパクを倒すことができませんでしたが、今回は倒すことに成功します。

ここは、チウンタクや死神を巻き込んだクライマックスな場面でもあります。

どうやってパクはやられるのか、そしてその後どうなるのかをみていきましょう…

キムシン:

「君の勇気がいる。できるか?」

ウンタク:

「私はトッケビの花嫁よ。」

そしてその夜、とあるビルの屋上へ。

キムシン:

「私が電話をしたら、すぐに私を呼び出せ。」

ウンタク:「任せて」

突然のキス…

キムシン:「行ってくる」

最後の別れになるかもしれないとわかっていたのかもしれません。

ここまでの場面をTvNがYouTubeに投稿しています↓
(字幕はありません…)

パクチュンホンとキムシンの対峙

パクがさまよっているところをキムシンが見つけます。

パク:

「前に言ったはずだ。水の剣などで私は斬れないと」

キムシン:

「わかっている。決戦の場にいこう。」

パク:

「私の行き先を?」

といい消えるパク

一方、ソバの花を思い出して微笑むウンタク。

しかし、突然風が吹き荒れ、目の前にパクが現れます。

パク:

「やはり、お前にはもう私が見えないのだな。」

そのとき、家にいた死神も何か異変を感じます。

机をみると

「チウンタク 18時47分 心臓麻痺」のカードが。

ウンタク:

「私のアザのせいね。
アザが消えるのを待っていた。」

パク:

「さすがだ。だがもう遅い。」

ウンタク:

「私を使って、おじさんの剣を抜くつもりだわ。」

キムシンに電話をかけ「今だ、ライターを」と言われるも、ライターの火を消せず。

パクに首を絞められピンチ。

(今度は私が首をしめられるの!?)

パク:

「恨むでない。運命だと諦めろ。」

ウンタクは首を絞められながらも、なんとかライターの火を吹き消します。

その瞬間、青い光がパクをウンタクの体から引き離します。

引き離されたパク。

「待っていたぞ」といわんばかりの不気味な笑い。

キムシン:「大丈夫か?」

ウンタクの体を起こし、パクジュンホンの方に剣を持って向きなおるキムシン。

しかしその瞬間、ウンタクがキムシンの剣をつかみます。

キムシン:「ウンタク!」

刺さってはいないものの、手から血が出ているのを見て、キムシンは剣を消します。

ウンタク:

「わかったの。現れた理由が。
私を斬って。
パクは私を乗っ取って剣を抜く気よ。
私はどうせおまけの命なの。
だから早く私を斬って!」

その瞬間、パクがウンタクの体を乗っ取ります。

パク:

「この娘の言う通り、斬るべきだったな。
お前は敵を前にしながら他に気を取られ過ぎた。
ゆえにお前は死ぬのだ。」

話しているのはウンタクですが、声はパク。

キムシンはウンタクの顔を見つめたまま。

ウンタク(パク)はキムシンの胸に刺さっている剣を握ります。

このまま剣を抜いてしまうのか…?

そのとき「パクチュンホン」という声がします。

死神がいたのです。

死神:「死者は死神の呼び出しに応じよ」

パク:「こやつめ」

死神:「パクチュンホン」

ウンタクから出まいと抵抗するパク

死神:「パクチュンホン!!」

死神の叫びにより、パクはウンタクの体から引き離されます。

キムシンは力が抜けて倒れるウンタクの手を持ち、支えながら彼女を横にします。

そして、ウンタクの手を借りて胸に刺さっている剣を抜きます。

なんと、青い水の剣が、キムシンの体を通って赤く変わってゆくではありませんか。

そうです。900年刺さっていた剣がキムシンの体から抜け、赤く燃える炎の剣となったのです。

剣を抜いた自分でも驚いている様子のキムシン。

ウンタクも正気を取り戻します。

キムシンは素早く炎の剣を振りかざし、パクの体に振り下ろします。

(斬られたようには見えないかもしれませんが…)

パクは斬られた自分の体を見て

パク:

私は死ぬのだな…だが、むなしくはない。」

「またお前を殺せたから。」

見ろ。お前は、もう…おしまいだ!

そう言い残し、パクは消えます。

パクが消えたと同時に、ガックリと膝をつくキムシン。

そして力なく死神の方を見ると、死神が泣いています。

キムシン:

「お許しください…
勇ましく死んだと…
ようやくお知らせできます」

死神(ワンヨ)は涙で濡れた顔を帽子で隠します。

炎の剣は消え、バランスを崩して倒れるキムシンに駆け寄ったウンタクに抱きとめられます。

ウンタク:

「ダメよ!
ダメ…イヤ、死なないで…
死んじゃダメ!」

泣きじゃくるウンタク。

ウンタクに支えられていた体を離し、ウンタクを見つめながらキムシンは声を絞り出して言います。

キムシン:「君と過ごした日々は“褒美”だった」

ウンタク:

「イヤよ…ダメ…
手を離さないって言った…
約束したでしょ?」

キムシン:

雨になり、初雪になり会いに来る…
 それだけは許してくれと神に頼んでみる

ウンタク:

「そんなのイヤよ…
置いて行かないで…
愛しているわ…
おじさん愛してる」

ウンタク:

「私も…愛してる…。
約束通り、君を愛した」

笑顔でウンタクを見つめ、シンは宙に消えていきます…

もうここで何人もの視聴者を泣かせたことか…

思い出しただけで涙が…

ちなみに、なぜ炎の剣でパクは倒されたのか?

それは神の計画に「キムシンは胸に刺さった剣でパクを倒す」というものがあったためです。

炎の剣というよりも、胸に刺さった剣だからこそパクを倒すことができたのです。

ここまでの流れをTvNがYouTubeで投稿しています↓
(字幕はありません…)

 

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『トッケビ』パクチュンホンの生まれ変わりはキム秘書?

視聴者の方の中には「キム秘書は高麗時代に登場したパクチュンホンの生まれ変わりではないか?」という声もあるのですが、生まれ変わりではありません

パクチュンホン演じるのは先述のキムビョンチョルさん

キム秘書を演じるのはチョウジンさん

そもそも俳優さんが違います

言われてみればお二人は似ているような気がしますし、同じ人だと勘違いしたのかも…?

 

あと、キム秘書のセリフで

「闇の道なら私の方が知っている」

と言う場面があります。

「実は悪役…?」

と思った方もいるかもしれません。

しかし、キム秘書の「元々は悪い人だった」趣旨の発言はこれっきりです。

実際に悪い人だったのかどうかは作中では語られていません。

個人的には「キム秘書は悪い人ではなく、おばさんに対してハッタリをかますために言っただけでは?」

と思っていますが…

話を戻すと、パクチュンホンの生まれ変わりはキム秘書ではありません!

(物語でも二人が関わることはありません)

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最後に

以上、『トッケビ』のパクチュンホンについて

  • 役を演じる俳優さんは誰か?
  • 高麗時代、現代での位置付け
  • 誰かの生まれ変わりなのか?
  • 最後(最期)はどうなるのか?

を紹介しました。

善悪がはっきりとしない人物が多い中、パクは最初から最後まで悪党ぶりを見せてくれました!

『トッケビ』は何度観ても飽きない作品の一つだと思うので、皆さんも是非、観てください♪

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